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高齢・介護

【愛知県】

認知症、支え合える社会に 自らの体験や将来の希望を発信

中日新聞 2021年9月9日(木)
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「認知症になっても大丈夫」と語る県認知症希望大使の近藤さん=名古屋市中区で

 自らの認知症体験や将来の希望を発信する人に愛知県が委嘱する「県認知症希望大使」が、活動を本格化させている。8月28日には名古屋市内で開かれたトークショーに出演した。大使の1人、近藤葉子さん(61)=同市中村区=は「認知症になっても大丈夫ということを伝えたい」と意気込んでいる。
 近藤さんが若年性アルツハイマー型認知症と診断されたのは、水道メーターの検針員をしていた10年ほど前。家庭ごとに異なるメーターの位置を忘れたり、約束の時間に訪問できなかったりするようになった。時間通り訪問しなかったことは苦情として寄せられ、何度も始末書を書いた。
 「なんで約束を守れないんだろう」。理由が分からず、自分のことが嫌になった。理由を知りたくて自宅近くの名鉄病院を受診し、病名を告げられてやっと納得した。
 その後にやってきたのは孤独感だった。診断されてから、人の顔と名前が一致しない症状を自覚した。同僚との会話についていけなくなり、次第に口数が減った。食事や無料通信アプリLINE(ライン)のグループにも誘われなくなった。勤務先には病名を伝えていなかったが、あるとき1年ごとの契約を更新されなくなった。毎日自宅で、することもなく過ごした。
 「社会と分断された」と悲しみに暮れていたとき、病院から若年性認知症の人と家族の集まり「あゆみの会」を紹介された。同年代の人と会って話せるのがうれしく、持ち前の明るさが戻った。現在は週3回のデイサービスと区内の認知症カフェに参加する。
 近藤さんは、あゆみの会の存在を知らせてもらったことが、気持ちが上向くきっかけになったと振り返った。「認知症は誰でもなり得る病気。身近なクリニックで診断してもらい、行政とつながり、周りの支援を受けられるようになってほしい」と求める。
 今後はトークショーに続き、ウェブ講演会の講師なども務める予定。大使として活動するに当たり、「認知症は怖い病気だと信じている人たちの壁を取り崩したい。認知症になってもみんなで支え合い、安心して暮らせる社会になれば」と願っている。
(戸川祐馬)

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