
1人暮らしの高齢者宅のごみを収集する松山市職員ら=15日午前、同市河野地区
愛媛県松山市は、自分でごみ出しが難しい1人暮らしの高齢者らを対象に、戸別訪問して家庭ごみを集める「ふれあい収集」の社会実験を開始した。15日は河野地区の高齢者宅5軒に清掃課職員2人が出向き、敷地内に出されたごみを集めて回った。
社会実験は11日から3月末まで。「75歳以上の単身者で要介護2以上」などの条件で募集し、道路環境や人口など条件の異なる河野・久米・垣生の3地区、15世帯を対象に週1回実施する。高齢化や核家族化の進行、新型コロナウイルスの影響などによるごみ出しの負担軽減と孤立を防ぐ狙いがあり、効果などを検証する。市は今後も情報を集め、対象を増やす方針。