
「早朝見守り隊」を結成した山陽新聞奥津販売所の小林所長(右から2人目)らメンバー
山陽新聞奥津販売所(岡山県鏡野町杉)の従業員が、新聞配達業務をしながら地域を見回る「早朝見守り隊」を結成し、4月から活動を展開している。自治体や県警とも連携して住民の安否確認や交通事故の早期発見に目を配り、安全な地域づくりを目指す。
小林照幸所長(41)と従業員4人の計5人で構成。それぞれ配達用車両に「パトロール中 早朝見守り隊」と書いたオリジナルのマグネットステッカーを張り、未明から早朝までほぼ毎日、旧奥津町全域と旧鏡野町の一部で活動している。
見守り隊は、新型コロナウイルス禍で住民同士が顔を合わせる機会が減る中、1人暮らしの高齢者らが安心して暮らせる地域づくりを進めようと小林所長が発案。隊員の1人が民生委員であることから行政とも情報共有を密にし、要望があれば見回り範囲の拡大にも応じる。
隊の発足を契機に、県警の「犯罪の起きにくい社会づくり推進企業」や自主防犯パトロール隊に登録。今夏をめどに青色防犯パトロール隊の申請も予定している。
小林所長は「地域の新聞販売所の社会的使命と考え、貢献していきたい。心配事があれば何でも相談できる場所として頼ってもらいたい」と話している。