ニュース
高齢者福祉

【宮崎県】

高齢者へ本の宅配 五ケ瀬町 無料貸し出し

宮崎日日新聞 2020年7月7日(火)
ニュース画像
宅配サービスを利用し届いた本に笑顔を見せた岩本ヤス子さん

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、五ケ瀬町は高齢者宅に貸し出し図書を無料で届ける新サービスを行っている。地域包括支援センター職員や生活支援コーディネーターら福祉関係者が訪問に合わせ、町教委図書室の本を持参。お年寄りからは「なるべく外出を控えているので助かる」と好評だ。
 同町は町民に読書習慣を定着させようと、2018年6月から移動図書室をスタート。図書室の蔵書を積んだ車を各地域のいきいきサロン会場に走らせ、本を貸し出してきた。その結果、17年度に505人だった図書室利用者数は19年度は1434人と、3倍近くに増えた。
 しかし新型コロナ感染拡大を受け今年3月2〜31日、4月22日〜5月17日の図書室利用はストップ。緊急事態宣言の解除を受けて同18日に再開したが、外出に不安を抱える高齢者や、第2波、第3波の感染拡大に備える必要も考慮。5月中旬から本の宅配サービスに乗り出した。
 宅配する本は過去の貸し出し履歴や本人の希望を踏まえ、図書担当者が選んだ3冊。利用している岩本ヤス子さん(90)=三ケ所=の元には、顔なじみの介護支援専門員が持参した。 岩本さんは届いた歴史小説、実用書、絵本を手に、「本を借りに行くこともできず、同じ本を何度も読んでいた。本で元気づけてもらい、ありがたい」と喜んでいた。