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高齢者福祉

【岡山県】

川柳教室、私の生きがい 久米南の特養、作品集も発刊

山陽新聞 2019年6月18日(火)
大家さん(中央)から川柳を学ぶお年寄りたち
大家さん(中央)から川柳を学ぶお年寄りたち

 岡山県久米南町羽出木の特別養護老人ホーム「川柳の里三清荘」で開かれている川柳教室がデイサービスを利用するお年寄りに好評だ。今春には初の作品集が発刊され、健康増進と生きがいづくりにつながっている。

 教室は当時の利用者の発案で、2014年9月から毎月1回開いている。同町に拠点を置く弓削川柳社の当時の会長・大家風太さん(85)がスタート時から講師を務めている。

 現在は70〜90代の約10人が参加し、毎月出題される兼題に挑戦して投句。大家さんが三才(天・地・人)と呼ばれる最も優れた3句をはじめ、優秀句を選んで講評している。

 5月の例会では「歩く」の兼題に、「新元号明日の一歩に夢託す」(天)、「踏み出せる一歩に感謝遍路道」(地)、「まわり道夢に向かって一歩ずつ」(人)―といった句が披露され、参加者が互いに拍手してたたえ合っていた。

 天の句に選ばれた渡利幹恵さん(81)は「川柳作りは私の生きがい。毎月の教室が待ち遠しい」と話す。

 利用者の作品は弓削川柳社が毎月発行している機関誌「紋土」に掲載される。4月にはこれまでに参加した20人が昭和、平成を振り返って詠んだ句を載せた作品集「わすれな草」を施設が発刊。本人と家族らにプレゼントされた。

 県内各地のカルチャーセンターなどで講師を務めている大家さんは「デイサービスセンターでこれほど熱心に川柳に取り組むケースは珍しいのでは。皆さん腕を上げており選句するのも楽しい」と話している。