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高齢者福祉

【栃木県】

買い物なんて久しぶり 高齢者ツアー好評 栃木・足利 自治会と社会福祉法人

下野新聞 2019年6月19日(水)
買い物を終えて送迎車に乗り込む参加者
買い物を終えて送迎車に乗り込む参加者

無料送迎、車内で交流も
 【足利】稲岡町自治会(岩沢初彦(いわさわはつひこ)会長)と同町の社会福祉法人愛光園(川俣恵一(かわまたけいいち)理事長)は、地元の高齢者を商業施設へ無料送迎する初の「買い物ツアー」を行った。同法人の車を使って移動手段に悩む高齢者を支援し、参加者同士の交流にもつなげる。今後も定期的に行う方針で、近隣の町でも実施を検討している。
 市東部の同町は、65歳以上の高齢者の割合が39%と富田地区でも高い。その上、スーパーや飲食店が集中する中心市街地から離れ、路線バスも通っていないという。
 自動車や運転免許を持たない住民も多く、これまで自治会には外出の手助けを求める声が寄せられており、同法人や市などと協議を重ね、ツアーの実施が決まった。
 送迎は同法人が車を使わない日中の空き時間を活用する。利用者同士が車中で交流することで、引きこもりや認知症の予防につなげる狙いもあるという。
 この日は70〜92歳の男女計25人が参加。町内の寺や集会所など最寄りの乗降場にそれぞれ集まり、マイクロバスで朝倉町のアピタ・コムファーストに向かった。1時間半ほど買い物や食事をした後、バスに戻って各乗降場で解散した。
 赤坂君子(あかさかきみこ)さん(85)は「買い物なんて久しぶり。お弁当やお菓子が買えたし、またやってほしい」。笹崎勝(ささざきまさる)さん(79)は「平日は送迎してくれる人がいないから本当にありがたい」と話した。
 今後は、ツアー後に行ったアンケートを基に、内容の変更や稲岡町を含む富田地区全体での実施も考えるという。岩沢会長(74)は「移動する足が無く、外出したくてもできない人は多い。継続しながら他町にも広めていければいいと思う」と話した。