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高齢者福祉

【福井県】

地域ぐるみで健康体操実践 福井県若狭町三宅地区 7月から 有線放送電話を活用

福井新聞 2019年6月20日(木)
「みやけ健康体操」を練習する三谷地区の住民たち=福井県若狭町三宅公民館
「みやけ健康体操」を練習する三谷地区の住民たち=福井県若狭町三宅公民館

 高齢者の健康寿命延伸に地域ぐるみで取り組もうと、福井県若狭町の三宅地区は7月から、各家庭に設置されている有線放送電話を使ってオリジナルラジオ体操「みやけ健康体操」を放送する。地域で高齢者を支え合う仕組みづくりを行う同地区検討委員会の取り組みの第1弾。同検討委は「地区民全体で健康への意識を向上させ、本格的な支え合いの仕組みづくりにつなげていきたい」と話している。

 同町では昨年度、三宅地区を含む町内3地区をモデル地区に選び、高齢者を地域の力で支える「地域支え合い仕組みづくり検討委員会」を設置した。各集落の区長や民生委員、児童委員、福祉委員ら15人を委員とし、各地区の実情に合わせた仕組みづくりを検討してきた。

 三宅地区では、地区内の75歳以上の高齢者約140人に聞き取りアンケートを実施。「自宅でできる健康づくりの方法があれば知りたい」との声が多く聞かれたことから、地区民で同じ健康体操を毎日同じ時間に取り組み、健康意識と集団意識を向上させようと、オリジナルラジオ体操を考案した。

 体操は、椅子などに座って足を床から浮かせたり、立って大きく腕を振りながら足踏みをしたりする運動を4分間組み合わせている。同町上中診療所の作業療法士が監修した。7月1日から、毎日午後0時10分に放送する。

 三宅公民館で開かれた地区老人会の会合では、約50人が作業療法士の指導に合わせ、健康体操を練習した。参加した吉田妙子さん(69)=井ノ口=は「ほどよい負荷で筋肉が鍛えられそう。家にいるときは実践したい」と話していた。

 アンケートでは「認知症の予防がしたい」という希望や、「足腰に不安があり、冬は除雪ができない」などという不安の声も聞かれたという。同地区の検討委では今後、アンケート結果を基に支え合いの仕組みづくりに向けた具体的な方法を検討していく。