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高齢者福祉

【宮崎県】

移動困難者、住みよい町へ 電動カート実証調査開始

宮崎日日新聞 2019年10月1日(火)
方財地区で実証調査が始まった「グリスロ」
方財地区で実証調査が始まった「グリスロ」

 公共交通空白地となっている延岡市方財地区で、4人乗り電動カート「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」を使用し、地区内5カ所と宮崎交通の方財バス停間を送迎する実証調査が10月13日まで行われている。今後は利用実態、運営管理などを検証し、新たな地域交通モデルの構築を目指す。
 グリスロは運賃無料で、バスの発着時間に合わせて午前9時〜午後5時に毎日運行。利用する場合は、前日午後5時までに副区長へ電話予約する。運転は地区役員ら7人がボランティアで担う。
 高M誠一区長によると、同地区には70歳以上の高齢者が200人ほど居住し、そのうち外出時に親族や隣人に送迎を頼みながら日常生活を送る交通弱者が、およそ20人いるという。
 21日は地区公民館で出発式があり、読谷山洋司市長は「今後急速に、新たな移動手段の必要性が高まると思われる。実際に利用し、多くの意見をもらいたい」。高M区長は「移動困難者も住みよい町にしていきたい」とあいさつした。その後、近隣住民を乗せたグリスロが、地区を巡回した。
 乗車したパート介護士浜松正代さん(77)は「80歳での免許返納を考えている。将来的に貴重な移動手段になるかもしれない」と話していた。