ニュース
高齢者福祉

【栃木県】

長寿の秘訣、10か条発表 足利大看護学部、足利市と共同研究 85歳超市民協力、成果報告

下野新聞 2019年10月8日(火)
市民が協力した研究の結果を説明した報告会
市民が協力した研究の結果を説明した報告会

 【足利】足利大看護学部と市が共同で行った「足利長寿研究」の報告会が、同大本城キャンパスで開かれた。健康な85歳以上の市民が協力した研究からは学会発表に値するような新たな発見も。研究で「健康長寿の薦め10か条」を導き出し、山門實(やまかどみのる)学部長は「世界に誇れる結果」と報告した。
 研究は同大、市の連携協定に基づき実施。「要支援2」未満の95人(平均年齢91・7歳)を対象に昨年1月から、山門学部長や市職員らが生活自立度のチェックや問診、血液検査などを行った。さらにこの結果を都内の病院で人間ドックを受けた75歳以上の261人の結果と比較した。
 95人の結果から「世界に発信できる発見」(山門学部長)という、認知機能の低さと血中のアルカリ性リン酸酵素の値の高さの相関関係が見いだされた。そこから認知機能低下は「活性酸素の処理能力が低くなると体内で炎症が起こり、脳細胞の膜に障害が起こる」と考えられるという。また結果の比較から、健康な市民95人は血中のアミノ酸の値が高いことも分かった。
 導き出された10か条は(1)食事は1日3回(2)豚肉、カツオなどで良質のタンパク質を取る(3)野菜を多く取る(4)健康食品としてヨーグルト、納豆を取る(5)規則正しい生活リズム(6)外出する(7)新聞・テレビを見る(8)よく眠る(9)たばこは吸わない(10)いつも笑顔。
 山門学部長は「皆さんの健康長寿につながるよう、さらに研究を進める」と話した。今回の研究に続き、体を動かす運動やアミノ酸と健康長寿の関係を探る研究を行うという。