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高齢者福祉

【栃木県】

中山間地デマンド化 栃木・佐野市営バス 野上線で初実証運行

下野新聞 2019年10月16日(水)
運行開始となった野上線の新車両
運行開始となった野上線の新車両

地域に合う形態研究へ 来春には5路線でも
 【佐野】市は市営バス「さーのって号」の中山間地の路線に、自宅などで乗降できるデマンド交通を順次導入した。田沼行政センターと蓬山ログビレッジを結ぶ野上線で初の実証運行を始めたほか、来春には仙波会沢、秋山など五つの路線でも実施する。高齢化の進展で、バス停への移動が困難と感じる住民が増えてきていることに対応したもので、市の担当者は「今後も地域に合った運行形態を研究していきたい」としている。
 市内には現在、八つの市営バス路線があるが、高齢化が進む中山間地の路線は乗降客の減少が続いているという。特に野上線の場合、2017年度まで乗客数は6千人を上回っていたものの、18年度は約4900人まで減少。「バス停が遠くバスの利用ができなかった人が、自宅で乗降できるようになれば買い物や通院などの移動が容易になる」(市交通生活課)と、デマンド交通の導入を決めた。
 バスを通勤、通学に利用している人もいるため、朝の1往復だけは従来の定時運行とし、それ以降は予約による乗降とする。実証運行は2年間で、同課は「その間にさまざまな課題を解消し、本格的な運行につなげたい」としている。また実証運行に合わせ、使用車両は従来の15人乗りから、「小回りの利く」(同課)10人乗りとした。
 来年4月には、同じ中山間地などの4路線の一部のほか、九つ目の路線として誕生するフルーツ吾妻線でも同様の実証運行を実施する予定。市南部を中心とした公共交通空白地域でも、地域の実情を見ながら導入を検討していく方針という。(問)同課0283・20・3014。