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【高知県】

室戸市健康応援団が健診勧め8年 戸別訪問で受診率が向上

高知新聞 2019年10月25日(金)
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地区内を戸別訪問し、健診を受けるよう呼び掛ける室戸市健康応援団のメンバー(同市室津)

 特定健診の受診率向上などに取り組む高知県室戸市の「室戸市健康応援団」が、本年度の「高知県国保保健賞」を受けた。23日に高知市で表彰式が行われ、メンバーは「地道な活動が評価された。励みになる」と喜んでいる。

 高知県国保保健賞は、県国民健康保険団体連合会が1984年に創設。国保事業の健全な運営や発展に寄与した県内の団体・個人を表彰する。

 室戸市健康応援団は2011年、生活習慣病の予防・改善を目指す特定健診や、各種がん検診の受診勧奨を主な目的に発足。室戸市健康づくり婦人会員や室戸市健康推進員ら現在約150人が所属し、各地区ごとの検診日前に対象者を戸別訪問するほか、受診会場での受付や事務補助なども行っている。

 40〜74歳が対象の特定健診の受診率は、勧奨活動が始まる前は20%台だったが、近年は37〜39%で推移。健康応援団が昨年度戸別訪問した1692人に限ると、76%の1285人が受診した。

 「普段から付き合いのある地元の担当者が出向くことで『あんたがそう言うやったら』と受診につながるケースもある」と竹崎重雄会長(69)。声を掛けた人が受診に訪れる姿がモチベーションになるという。松本睦美副会長(77)は「健診で乳がんが早期に見つかり、『命拾うたわ』と喜ばれたときはうれしかった」と振り返る。

 地域を回る中で「しつこく言って嫌われたり、けんかになることも」と笑う松本副会長。「それでもやっぱり、元気で生きちょってもらいたい」

 市民一人一人の健康を願い、家々を訪ねる日々は続く。(大野耕一郎)