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高齢者福祉

【栃木県】

バス無料定期、申請急増 栃木・小山市 「終身」で、前年度の5倍

下野新聞 2019年11月8日(金)
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運転免許証自主返納者数とバス無料定期券申請者数(小山市内、65歳以上)

高齢の免許自主返納者
 【小山】運転免許証を自主返納した65歳以上の市民を対象に、市が交付するコミュニティーバス「おーバス」の無料定期券を1年から「終身」に拡大したところ、昨年度515人が申請したことが、市生活安心課のまとめで分かった。拡大前の2017年度のほぼ5倍に当たる。同課は「運転に不安な高齢者が免許を返納するきっかけになり、事故防止につながっている」としている。
 高齢運転者による交通事故の増加を受け、市は免許の自主返納を促そうと、08年から1年間有効のおーバス無料定期券の交付を始めた。16年度は118人、17年度は108人の申請があった。
 重大事故が全国的に相次ぐ中、自主返納をさらに促すため18年度からは終身無料に拡大。その結果、新たに自主返納した人に加え、過去に申請して有効期限が切れた人も再び申請が可能になり、500人以上となった。本年度も昨年度と同じペースだという。
 小山署によると、免許を自主返納した65歳以上の市民は、16年が305人、17年から18年は354人から462人と108人増えた。増加傾向は続いており、今年は既に1〜7月で355人が返納した。
 終身無料定期券は、免許返納時に入手できる運転免許取消通知書または運転経歴証明書などを添えて市生活安心課に申請する。認知症の判定で取り消しとなった人も対象。路線バスとデマンドバスの両方で使える。利用者の運賃は、利用回数に応じて市がバス運行会社に支払う。
 一方、市議会からはバスを利用しにくい地域への対応や、元々免許を持っていなかった高齢者への支援の必要性も指摘されている。