ニュース
高齢者福祉

【長崎県】

住民活動の交流拠点に 五島の福祉法人「なごみ会」 中心部の事業所を無料開放

長崎新聞 2020年2月10日(月)
ニュース画像
「なごみプレイスつぼうち」の1階の間取りと、屋内外の写真(なごみ会提供)

 五島市内で高齢者介護施設などを運営する社会福祉法人なごみ会(山口嚴理事長)が、市中心部に所有する事業所を「なごみプレイスつぼうち」と名付け、市民活動の拠点として無料開放しようと準備を進めている。用途は限定せず、交流スペースや会合、ワークショップなど、さまざまな住民主体の取り組みを支える。4月の本格始動に向け、利用希望者や活用アイデアを募っている。

 事業所は同市栄町にある2階建ての元個人宅で、徒歩圏内には福江港ターミナルや商店街がある。同会が3年ほど前に譲り受けて別の事業に使っていたが、利用頻度が低かったため、本年度からプロジェクトチームを立ち上げて新たな活用策を模索していた。

 プロジェクトの責任者、山口和洋法人本部長(43)は「こちらが施設の使い方を全て決めてしまうのではなく、住民と緩やかに関わり合いながら活用方法を考え、地域の主体的な活動を引き出せるようにしたい」と狙いを語る。

 基本的には非営利活動が対象で、主に1階の和室3部屋を利用してもらう。トイレや台所、浴室もあり、2階の4部屋も必要に応じて使える。若年層にも訪れてもらおうと、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」も備える。

 子どもからお年寄りまで幅広い世代が交流できる場所にするため、1階の1室は常に共有スペースとして開放する予定。通院や買い物のため奈留島や久賀島などの二次離島から来た人が、帰りの船を待つ間にくつろいだり、学校帰りの子どもたちが立ち寄ったりできるようにする。

 他の部屋も事前に届け出ることで、習い事などで定期的に利用したり、団体の会合などで一時的に使ったりすることができる。同会は、ヨガやストレッチ教室、退職教員らによる子ども向け学習支援活動、喫茶店やパン屋などの出張販売など、さまざまな活用方法を想定している。

 「地域の力がつながっていく場所にしたい」と語る山口さん。さらなる活用アイデアを募っている。利用に関する相談や質問はなごみ会(電0959.74.5221)へ。