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【岡山県】

廃校舎利用しキノコ栽培 新見、高齢者や障害者雇用

山陽新聞 2020年2月18日(火)
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廃校舎を活用して栽培するキクラゲと菌床(右)

 廃校舎を利用した食用キノコ・キクラゲの栽培が計画されている新見市豊永佐伏の旧豊永中で10日、生産工場の起工式が行われた。校舎の頑丈さを生かして希少価値の高いキクラゲを育て、地元雇用や遊休施設の有効活用を目指す。

 キクラゲは食物繊維やビタミンDなどが豊富で美容と健康に良いとされるが、国内市場では輸入品が97%を占める。「肉厚で食感の良い国産を」と、神郷建設(神郷下神代)が一本松物流(大阪市)と2018年12月に設立した新見ファーム合同会社が、築32年の旧豊永中の校舎を市から賃借(月12万4105円)して事業展開する。

 生産工場は、外気遮断壁を設けるなど校舎の一部を改修し、栽培室やエレベーターなどを整備する。初期設備費は約5千万円で国と市が補助する。工場は5月末完成、6月から稼働予定。

 密閉された栽培室では、おがくずなどを固めた培地に菌を植える菌床栽培を行い、温度や湿度、水分量をコンピューターで24時間管理する。約3カ月で収穫でき、通年栽培で年産15トンが目標。当初は障害者や高齢者ら7人を雇用する。

 起工式は現地で同社や市、地元の関係者ら約10人が出席して行われた。同社の内田一隆代表社員(神郷建設社長)は「地元のピオーネとともにA級グルメとしてキクラゲの特産化を目指す。地元雇用や廃校舎の活用につなげ、地域の活性化に寄与したい」と語った。

 旧豊永中は06年3月末に閉校し、校舎は旧豊永小として10年3月末まで使われた。