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高齢者福祉

【静岡県】

子ども食堂3年で2.8倍、多世代交流の場が増加 19年度調査

静岡新聞 2020年2月21日(金)
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静岡市駿河区で運営されている子ども食堂。子ども食堂は3年間で実施施設数が2・8倍になった=NPO法人静岡市子ども食堂ネットワーク

 静岡県社会福祉協議会は19日までに、「子ども食堂」の2019年度状況調査の結果を示した。継続的に実施する施設は調査を始めた16年度の2・8倍にあたる83カ所に上った。
 調査は19年5〜7月、県内35市町の行政や社協などを対象に実施した。施設数の急速な伸びの背景について、海野芳隆地域福祉課長は高齢者施設による実施例などを挙げて「貧困対策だけでなく、多世代型の食堂など地域交流の場として機能するケースが増えている」と述べた。
 実施対象を尋ねた問いでは「子どもと親」が39・8%を占め、「子ども」限定の19・3%を大きく上回った。頻度は「月1回」が65・1%でトップ。「ほぼ毎日」も4・8%あった。
 19年6月にNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」などが公表した全国調査によると、本県の小学校数に対する子ども食堂数の割合(充足率)は13・2%で、都道府県別は24位。首位の沖縄県(60・5%)などとは大きな開きがある。
 県社協はこうした状況を踏まえ、子ども食堂の活発化を促そうと1月、ウェブサイト内にマッチングページを立ち上げた。子ども食堂などを行う団体の登録を呼び掛け、食材や手伝いなど必要な支援をリスト化している。担当者は「多くの方の協力や応援で活動を支えてほしい」と話している。

 ■民間支援促進へ ガイドブック配布
 静岡市は3月までに、子ども食堂の民間支援を促進するガイドブックを配布する。市内24カ所の子ども食堂の概略や新規開設のノウハウ、支援に必要な物資などを掲載。約20ページを予定し、1万部を市内の小中学校や幼稚園、こども園に配るという。