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【熊本県】

障害者の地域生活支援 熊本県内の「日中型」グループホーム 24時間職員常駐、医療ケアも

熊本日日新聞 2021年6月8日(火)
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城南学園グループホーム事業所の食堂。入居者が帰宅後、思い思いに過ごす場所だ=熊本市南区城南町

 障害者向けのグループホームのうち、24時間職員が常駐する「日中サービス支援型」グループホームが昨秋、熊本市南区と小国町に誕生した。今年9月には、医療ケアが必要な障害者を受け入れる施設も開設予定。障害があっても地域で暮らし続けたいと願う人たちの、新たな住まいとして注目されている。

 2018年度に制度化された日中サービス支援型(日中型)は、食事や洗濯など、入居者が自立した生活を送る点は従来のグループホームと変わらない。違いは、昼夜を問わず職員1人以上が常駐する点。従来型は夜間に人がいても昼間はいない場合があり、重い障害者の体調変化などの対応が難しかった。

“帰宅”可能

 熊本市南区城南町の「城南学園グループホーム事業所」は20年9月に開所。従来型から移行した、県内初の日中型だ。小学校近くの住宅地にあり、現在は30〜70歳代の主に知的障害の12人が暮らす。

 入居者は昼間は作業所や介護施設などで、袋詰めなどの軽作業や芸術・余暇活動に参加。夕方に帰宅した後は、共同スペースで夕食をとったり、テレビを観たりして思い思いに過ごす。

 昼間もホームに職員がいる日中型では、時間を問わず“帰宅”が可能になった。「以前は昼間体調が悪くなっても、滞在先にいるしかなかった。日中型にしたことで、いつでも安心して過ごせる環境になった」と河崎麻美所長(40)は話す。

 日中型は障害の重度化や高齢化にも対応できるため、病院や高齢者施設に入らずに地域で暮らし続けたい障害者の受け皿になる。小国町社会福祉協議会が同町宮原に20年10月に開設した「星野」(定員10人)の椋野正信施設長(58)は「ゆくゆくはターミナル(終末期)ケアも充実させたい」と話す。

生きる力

 医療ケアが必要な重度障害者が入居できる、県内初の施設の準備も進んでいる。熊本市東区の健軍商店街近くにある「ファミリン」は人工呼吸器や胃ろう、たんの吸引などが必要な障害者が対象。今年9月の開設を目指す。

 定員8人に対し、日中は3人、夜は2人の看護師らが常駐。開設者の山本智恵子さん(43)は「重い障害があっても、住み慣れた場所で、その人らしい暮らしができるようサポートしたい」と話す。

 電動車いすで生活する熊本学園大社会福祉学部第2部の女子学生(23)は、ファミリンへの入居を検討中という。山鹿市の障害者支援施設で暮らし、主にリモート授業を受けているが「障害があると、なかなか住む場所が見つからない。支援があると安心だし、何より通学して同級生と勉強できるのがうれしい」。あこがれの学生生活を思い描く。

 県障害児・者親の会連合会の坂田和夫会長(69)は「地域の中で自立した生活を送ることで『生きる力』が身に付く。障害の有無にかかわらず、自分の人生をいきいきと歩めるようになってほしい」と期待を寄せる。(林田賢一郎)

◇    ◇

 ※「ファミリン」は6月末まで、入居者を募集している。家賃6万5千円。合同会社トイロTEL096(200)7009。


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