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【熊本県】

発達障害、集中保つ呼び掛け 時間の区切り意識、個別対応に課題 熊本県内、オンライン授業で知恵絞る

熊本日日新聞 2021年9月24日(金)
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オンライン授業をする小松丸瞭教諭=3日、熊本市中央区(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルス感染防止策として、教育現場でオンラインによる授業が一気に拡大した。発達障害のある子どもたちも、いやおうなしにその環境に置かれている。熊本県内の教諭や研究者たちは、オンラインでも授業内容が届くように知恵を絞っている。

 3日午前の熊本市中央区の帯山西小。「そろそろ始めます。前回のこと覚えてるかな」。5・6年生の特別支援学級担任の小松丸瞭教諭(29)がパソコンとタブレットに向かって呼び掛け、社会科の授業が始まった。

 はっきりとした言葉で授業開始を印象付ける−。子どもたちの端末はつけっ放しが多く、時間の区切りを意識させる工夫だ。

 受け持つ児童の多くに注意欠陥多動性障害(ADHD)がある。普段は、得意科目の授業を通常学級で受けることもあるが、オンラインでは全教科を小松丸教諭が受け持っている。

 毎朝の健康観察にはラジオ体操を取り入れた。チャイムがないため、体を動かすことで生活のリズムをつかんでもらうのが狙い。

 端末画面が教材だけにならないよう、画面のどこかに教諭の顔が映るようにも心掛けている。集中を切らせないためだ。

 熊本大大学院教育学研究科の菊池哲平准教授(45)=発達臨床心理学=は、誰もが分かりやすいユニバーサルデザイン(UD)のオンライン授業の実現が研究テーマの一つ。昨年の休校期間中、熊本市内の公立小中学校を対象に、発達障害のある児童生徒のオンライン授業への参加状況を調べた。

 回答した119校のうち、23%が「一部に参加できない児童生徒がいた」と答えた。「参加できない児童生徒が多かった」は2%、「多くが参加できなかった」も1%あった。

 菊池准教授は「オンラインでは、集中力が切れた時に個別に対応するのが難しい」と分析。「人数が多いクラスのオンライン授業では、個々の表情や集中力を観察するのも難しい」。ただ、「特別支援学級の工夫が、普通学級の質の高いオンライン授業につながることもある」と話す。

 教育現場が、オンライン授業の経験値を積み上げていくのはこれから。小松丸教諭は「個別に声掛けをしたり、全体の様子を感じ取ったりすることは、やはり難しい。これまでの経験で、できることとできないことが見えてきた」と話している。(川野千尋)


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