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【宮崎県】

電動カートで住民送迎 延岡市、9月から

宮崎日日新聞 2019年8月23日(金)
実証調査に使用される予定の電動カート(国土交通省提供)
実証調査に使用される予定の電動カート(国土交通省提供)

 駅やバス停が近くにない「公共交通空白地域」での移動手段を確保するため、延岡市は9月から、電動カートで住民宅とバス停間を送迎する実証調査を同市方財地区で行う。国の支援事業を活用し、地区住民が運転手を務めることで、持続可能な交通システムの可能性を探る。
 実証調査は地区住民と付き添いの親族らを対象として、同21日から約3週間実施。4人乗りゴルフカートにナンバープレートを付け、公道走行を可能にした車両を使用する。電話予約に応じて住民の自宅近くに行き、地区内にある宮崎交通の路線バス停留所に送る。帰りも、予約した住民をバス停から自宅へ送る。運転手は普通1種免許を持つ住民が無償で担う。
 調査に使う充電式カートは「グリーンスローモビリティ」(グリスロ)と呼ばれる。国土交通省は2018年度から、環境負荷が少なく狭い路地の通行が可能なグリスロを地域交通として普及させることを目指し、無償貸与などの支援事業を実施。本年度の事業に県内から同市と宮崎市が応募し選定された。
 国は車両購入費を補助する別の事業も行っており、市は住民への聞き取り後、車両導入など方針について検討する。延岡市交通政策課の甲斐祐逸課長は「同様の課題を抱える市内各地域で有効な移動手段を確立する方策を探りたい」と話している。