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【鹿児島県】

日本式介護、マレーシアへ輸出目指す 鹿児島市・介護の森

南日本新聞 2018年4月2日(月)
現地の福祉関連会社と打ち合わせる介護の森の日高憲太郎社長(左端)=マレーシア
現地の福祉関連会社と打ち合わせる介護の森の日高憲太郎社長(左端)=マレーシア

 鹿児島や宮崎、東京で介護事業所を運営している介護の森(鹿児島市、日高憲太郎社長)が日本式介護のマレーシアへの輸出を目指している。国際協力機構(JICA)の事業に採択されており、2018年度は現地で市場調査する。

 17年12月、JICAの「中小企業海外展開支援事業」の案件化調査に選ばれた。マレーシアの文化・習慣に適した介護予防や従事者養成プログラムの事業化を目指し、18年度は福祉サービスに対する地元の需要や制度を調べる。現地の大学や鹿児島大学とも連携する。事業費は3000万円。

 介護の森は「学校式」のデイサービスを提供している。利用者は時間割に沿って数学や美術、体育の授業を受ける。複数の介護事業所の利用者を集めた美術展や運動会もある。初任者研修養成講座を開く県の指定も受けており、国内事業で培ったノウハウをマレーシアでも生かす。

 07年7月に起業した日高社長は、企業の成長には海外進出が欠かせないと考えた。一時は事務所をマレーシアに置き、有料老人ホーム建設を探った。頼れる人脈がなく、商慣習の違いもあって事業は進んでいなかった。

 今回の案件化調査で事業性が認められれば、普及・実証事業に進む。日高社長は「鹿児島の福祉関連企業とマレーシアをつなぐ懸け橋になりたい。会社の知名度が向上すれば、現地に福祉施設を建設する足掛かりにもなる」と話した。