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「また歩けるように」努力 サポートセンターあすなろ 照屋 正さん

器用な手つきで作業をこなす照屋正さん=与那原町のサポートセンターあすなろ
瓦でできたコースターを磨き、滑り止めのゴムを手際よく張るのは与那原町のサポートセンターあすなろの照屋正さん(64)=同町。仕事中は集中し作業を黙々とこなす。「職人肌で、仕事に手を抜かない。頑固者なの」。同僚の評価に作業場は笑いに包まれ、照屋さんは照れたように笑った。
約20年前、当時働いていた建設現場で転落事故に遭った。屋根の上から落下し、頭蓋骨を骨折。左上下肢にまひが残り、体幹機能障害になった。約2年にわたる入院生活後、1年間リハビリを続けた。「非常に大変だった」と当時を振り返る。現在はつえを使って歩けるようになった。あすなろに通い始めたのは2011年。週に1度の予定だったが、「ここに通うことで、手足を動かすリハビリにつながる」と、翌日から毎日通った。
現在は週に5日、瓦のコースターの滑り止めやアロマオイルを染みこませるアロマストーンの箱詰めなどを担当している。「みんなに会えることが楽しみ」と声を弾ませる。作業の合間に仲間との会話が弾むなど和気あいあいの雰囲気の中で仕事を続けている。職員は「照屋さんは安心して仕事を任せられる。あすなろの『はたらちゃー』なんです」と信頼する。
「また昔のように歩けるようになりたい」と、休日には運動を兼ねて1時間ほど散歩に出掛ける。同センターの行事にも積極的に参加し、外出する機会を増やしてきた。
近くに住む小学6年生の孫と会うことが一番の楽しみだ。孫には元気な姿を見せたいと思っている。「運動会やピクニックに一緒に参加した。忘れられない、いい思い出だ」。目尻を下げて笑った。 (吉田早希)
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