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【高知県】

絵本に触れて楽しんで 高知市でバリアフリー児童書展 21カ国の50作品紹介 こどもの図書館で2月17日まで

高知新聞 2019年2月13日(水)
21カ国の本が並ぶ「世界のバリアフリー児童図書展」(高知市の高知こどもの図書館)
21カ国の本が並ぶ「世界のバリアフリー児童図書展」(高知市の高知こどもの図書館)

 障害のある子もない子も楽しめる世界各国の本を紹介する「世界のバリアフリー児童図書展」が高知市永国寺町の認定NPO法人高知こどもの図書館で開かれている。文字のない絵本、独特の手触りのある素材を使ったものなどさまざまな工夫を凝らした本に出合える。17日まで。

 国際児童図書評議会(IBBY)が1981年の「国際障害者年」から2年に1回、選書している。日本では2003年から全国巡回しており、同図書館では6回目の開催。

 「FOR(文字や絵など工夫がされている本)」「WITH(いろいろな人が共に楽しめる本)」「ABOUT(障害について理解を深めたり、気付きを与えてくれたりする本)」の三つのカテゴリーに分け、計21カ国50作品を展示している。

 フランスの写真絵本「手話と私」は、表情豊かな子どもたちが「鳥」「トラ」などの単語を手話で表現。手話の世界に引き込まれる。

 オランダの点字付き触る絵本「シラユキさんとあみあみモンスター」は、物語を大きな文字と点字でつづる。登場する動物に、でこぼこした加工が施され、触りながらどの動物かが識別できる。

 日本の本は5点を紹介。実話に基づいた絵本「あんちゃん」は、病気で目が少しずつ見えなくなる“あんちゃん”の前向きに生きる姿と弟の兄への愛情が伝わってくる。神奈川県を拠点に活動するボランティア団体が作製した布絵本「こんこんくしゃんのうた」は、リスやツルにマスクを着けたり外したり、子どもたちが楽しみながら指先を動かす練習ができる。

 光沢を抑えて目に優しい紙を使った本や、重い障害のある子どもが読み手と視線でコミュニケーションを取りながら楽しむ本も。展示を通じ、この工夫がなぜ必要か、障害に関係なく、いろんな人が楽しめる本はどんなものかなどを考える機会にもなりそうだ。

 同図書館が所有している布絵本や点字付き絵本、過去に同展で紹介された本(日本語版)の展示コーナーも設置。古川佳代子館長は「世界中にバリアフリーの本があることを知ってもらいたい。皆さんの周りにいる子どもたちが本を楽しんだり、バリアフリーの本が国内でももっと市販流通されるようになったりするきっかけになれば」と話していた。

 午前10時〜午後6時。火・木曜日休館。(竹村朋子)