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【山梨県】

5年前の雪害支援、防災に生かす

山梨日日新聞 2019年3月15日(金)
2014年2月の大雪時に雪かきの支援要請があった高齢者宅を訪問し、聞き取り調査を行う小野康樹さん=南アルプス市下市之瀬
2014年2月の大雪時に雪かきの支援要請があった高齢者宅を訪問し、聞き取り調査を行う小野康樹さん=南アルプス市下市之瀬

 南アルプス市社会福祉協議会は2014年2月の大雪の際、ボランティアによる雪かき支援を受けた高齢者や障害者に、災害時の備えについて聞き取り調査を行っている。過去に例のない雪害から5年。支援を受けた市民の地域との関係性を改めて検証し、今後の防災対策に役立てる狙い。担当者は「地域の人間関係を強める活動につなげていきたい」と話している。

 同社協は大雪から4日後、雪かきボランティアを募って雪害救援センターを設置。6日間で延べ441人が参加し、民生委員や市の情報を基に、雪かきが困難な高齢者や障害者世帯で活動した。
 聞き取り調査は大雪被害の教訓を風化させず、今後の活動に生かそうと同社協職員の小野康樹さん(33)が企画した。職員約20人は2月中旬から、大雪時に支援要請があった122世帯を訪問。大雪後に始めた災害への対策や地域住民と関係が強くなったかなど、人間関係の変化などを聞き取っている。
 小野さんが調査前に対象世帯を地図で確認したところ、高齢者の比率が高い山間地より市街地からの支援要請が圧倒的に多かったという。小野さんは「市街地の方が隣近所の関わりが低いからではないか」とみる。
 本年度中に集計する予定。小野さんは「大雪後に共助の大切さを実感して、地域行事に参加するようになったという声もあれば、いまだに周囲には頼れないとの意見もある」と説明。「大規模災害時には近所での助け合いが欠かせない。集計結果を広く伝えるなどして地域の防災力向上に生かしていきたい」と話している。