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【島根県】

工事現場を明るく 斐伊川土手に障害者の絵

山陰中央新報 2019年3月15日(金)
「ヤマタノオロチ」の設置を喜ぶ杉原将太さん(左)と田中浩二社長
「ヤマタノオロチ」の設置を喜ぶ杉原将太さん(左)と田中浩二社長 

 出雲市内のNPO法人が13日、雲南市木次町里方の斐伊川土手近くの工事現場に、障害者が描いたアクリル画「ヤマタノオロチ」を設置した。街や工事現場を障害者が制作した作品で明るくする「タウンアートプロジェクト」の一環。参加者はプロジェクトの広がりを願いながら見入った。

 NPO法人は芸術活動で障害者の自立支援に取り組むサポートセンターどりーむ(出雲市東福町、土江和世理事長)。障害者の就労支援施設を運営し、障害者に創作の喜びを感じてもらい、作品販売で自立を支援している。

 活動を知った田中工業(雲南市木次町下熊谷)の田中浩二社長(58)が、公共工事を担う中で独自の社会福祉貢献をしたいと、作品制作を依頼。どりーむが用意した原画6点の中から、田中社長が「ヤマタノオロチ」を選んだ。

 作品は施設に通う杉原将太さん(29)=出雲市常松町=が描き、縦1・2メートル、横2メートル。スサノオノミコトが斐伊川の近くでヤマタノオロチを退治する姿を生き生きと表現している。

 田中工業が担当している斐伊川土手近くの県道の付け替え工事現場に、工期が終わる5月末まで設置される。同プロジェクトの作品設置は県内4カ所目で、雲南市では初めて。

 杉原さんは「よく描けたと思う。通行する多くの人々に見てほしい」と望み、田中社長は「これを機に障害者が活躍する場ができればいい」と話した。