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【宮崎県】

障害者の社会参加後押し IT取得、教室開講へ

宮崎日日新聞 2019年3月28日(木)
エクセルの使い方などパソコン技術を教える平田さん(左)
エクセルの使い方などパソコン技術を教える平田さん(左)

  ITやインターネットを活用して障害者が輝けるまちづくりを目指そうと、網膜色素変性症による視覚障害があるパソコンアドバイザー、平田清志さん(33)=門川町=らが市民団体「Dream Space(ドリームスペース)」を立ち上げた。パソコン技術の習得で障害者の就労や生活の幅を広げるため、4月からは宮崎市のIT企業オフィスで無料のパソコン教室を開講する。
 平田さんは20代のころ、視力が徐々に低下する網膜色素変性症と診断された。症状に戸惑う時期もあったが「受け入れるためにも障害を武器にしよう」と、2017年10月には患者団体「県網膜色素変性症協会」を設立。会長に就任し、患者同士の交流や情報発信などに取り組んできた。
 会の活動やパソコン講師の職業を通じて「IT技術の習得は障害者の自立につながる」と感じた平田さん。昨年からは、同様の考えからITレッスンを取り入れている宮崎市の放課後等デイサービス「Good Jobs(グッジョブ)」(後藤瑛子代表)で、子どもたちにワードやエクセル技術を教えるボランティアも行っている。
 ドリームスペースは昨年12月、両親が全盲で障害者支援などに取り組む投資家の後藤一さん(51)=宮崎市=と共同で立ち上げた。「アカデミア」と名付けたパソコン教室は、障害のある人が対象で障害種別や年齢は問わない。4月から毎月第2、4土曜日の午後2〜4時に開講予定。障害者を雇用する宮崎市のIT企業・GMOドリームウェーブが趣旨に賛同し、オフィスを提供する。
 初回は4月13日。受講生のほか、パソコン指導をサポートするボランティアも募集している。平田さんは「技術を習得し、社会で活躍できる障害者が増えれば、障害への理解も進むと思う。宮崎から障害者の社会参加の波を起こしたい」としている。
 問い合わせは同団体(電話)0985(31)5519。電子メール dreamspace1201@gmail.com