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【栃木県】

足利赤十字病院、北関東初「JMIP」認証取得 外国人患者受け入れ充実 通訳配置、電話対応15言語

下野新聞 2019年4月16日(火)
日本語のほか中国語と英語で表示された足利赤十字病院の案内板
日本語のほか中国語と英語で表示された足利赤十字病院の案内板

 足利赤十字病院(足利市五十部(よべ)町、小松本悟(こまつもとさとる)院長)は、外国人患者の受け入れ態勢を評価する「外国人患者受入れ医療機関認証制度」(JMIP)の認証を取得した。通訳を配置したり、資料や案内の多言語化を進めたりするなど一体となって態勢を整備したことが評価された。JMIPの取得は北関東3県の医療機関で初めて。
 JMIPは一般財団法人「日本医療教育財団」(東京都千代田区)が運用する認証制度で、厚生労働省の支援を得てスタートした。2月13日現在で全国55カ所の医療機関が取得している。足利赤十字病院の認証は1月25日付で、書面審査と財団の調査員による訪問審査を経て認定された。
 同病院を2017年度に利用した新規の外来患者のうち、外国人は485人で全体の約2%。入院した外国人患者は143人で全体の約0・9%だった。
 同病院は患者の安全や医療の質を評価する国際的な認証を取得する一方、医師と外国人患者の意思疎通を円滑にするため2年ほど前から通訳の病院職員を2人体制にした。また15言語に対応できる「電話医療通訳サービス」を導入したほか、電子カルテには外国人患者の氏名の横に国籍と使える言語を表示できるようにした。
 英語と中国語の通訳を務める台湾出身で女性のシャオチ・チンクーさん(26)によると、外国人患者の中には、女性は同性の医師でなければ診察を受けない人もいるなど、宗教や文化の違いで医療の考え方が大きく異なることがある。通訳を介して説明を尽くし、治療を巡る誤解を防ぐよう努めているという。
 同病院の外国人患者受け入れ検討部会で部会長を務める平野景太(ひらのけいた)医局長(51)は「今後も現状に甘んじることなく、時代の変化を見極めながら受け入れ態勢を整えたい」と話した。