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【栃木県】

「最適」保育所AI選定 栃木・小山市、21年度入所から導入へ

下野新聞 2019年4月18日(木)
AIによる保育所割り振りのイメージ
AIによる保育所割り振りのイメージ

今月から実証実験 作業時間短縮 保護者対応に充当
 小山市は今月から、子どもが入所する保育所を人工知能(AI)で割り振る「保育所入所AIマッチング」の実証実験に乗り出した。保護者の状況や希望を踏まえてAIが最適な保育所を選定する試みで、同市は「県内の自治体では初めて」という。市は職員による作業時間の短縮と、迅速な選定が可能になると期待している。
 2019年度に市独自のシステムを構築し、21年4月入所の申し込みからAIの導入を目指す。
 同市こども課によると、市内の保育所は民間の保育園と認定こども園を含め45カ所あり、年間で計1千人以上の入所申し込みがある。
 保護者は希望する保育所を五つまで選択できる。市は住所や家族構成、子どもの発育状況、保護者の就労先など申込書に記載された多数の項目を点数化した上で、入所先を判断する。
 この一連の作業は、職員2人が担当していた。翌年4月からの入所申し込みが集中する11月中旬以降の約2カ月間が繁忙期で、作業時間は延べ1千時間にも及ぶという。
 同課は、この作業にAIを導入すると、入所先の選定は数分で行えるとみている。AIは富士通が開発したソフトで、さいたま市や東京都港区、滋賀県草津市などで導入が進んでいる。
 導入には職員が判断した結果と、AIが判断した結果が100%一致することが前提となる。実証実験を通して、保護者の就労時間や健康状態などの状況を点数化する「基準指数」をAIが正確に判定できるよう精度を高める。
 同課の高山晴子(たかやまはるこ)課長は「作業時間を削減した分は、保護者へのきめ細かな個別対応に充てたい」としている。AI導入と合わせて、手書きの申込書類を自動で読み取る装置の導入も検討している。