ニュース
トップ

【高知県】

高知市で四国初開催 注文を間違える料理店 認知症9人生き生き接客

高知新聞 2019年5月8日(水)
店内に笑顔が広がった「注文をまちがえるリストランテ」(5日午前、高知市九反田)
店内に笑顔が広がった「注文をまちがえるリストランテ」(5日午前、高知市九反田)

 認知症の人が接客スタッフを務める料理店「注文をまちがえるリストランテ」が5日、高知市九反田で1日限定で開かれた。四国では初開催。認知症の当事者9人が料理を運んだり、食器を片付けたりと大活躍した。

 この取り組みは、土佐郡大川村出身の介護福祉士、和田行男さんらが中心となって企画し、2017年に東京で始まった。

 今回は、京都市内で「―リストランテ」を開いている平井孝司さん(56)=土佐市出身=が「認知症の人でも意欲があれば働けることを知ってほしい」と計画。高知市や南国市のグループホームなど5事業所が協力し、開催にこぎ着けた。

 会場は、市文化プラザ「かるぽーと」1階のレストラン。70〜80代の女性9人を約30人のボランティアがサポートした。

 午前11時半の開店前から数十人が並び、70席の店内は満席が続く盛況ぶり。接客スタッフの9人は配膳しながら「どこからおいでたの」「市内? どっかで会うたことあるかもねえ」と客との会話を楽しんでいた。

 料理が運ばれるまでに時間がかかったり、スタッフがテーブルを間違えそうになったりすることも。来客はそんな様子を優しく見守り、仲田大吾郎さん(46)=高知市=は「ほっこりした気分になりました。お話しできて良かった」と笑顔を見せていた。

 スタッフを務めた森木春子さん(83)=同市=は「人に接待するのは気を使うわね。笑顔を絶やさんようにしました」とにっこり。企画した平井さんは「高知で継続して開催できるようにしたい」と話していた。(山本仁)