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【愛知県】

検査画像や診察履歴をいつでもスマホで 一宮市の「大雄会」

中日新聞 2019年5月9日(木)
症状や検査結果を見られる「診療レポート」の画面
症状や検査結果を見られる「診療レポート」の画面 

 愛知県一宮市の社会医療法人「大雄会」が4月下旬、検査画像や診察履歴をスマートフォンでいつでも見られるサービスを始めた。3月下旬から登録を受け付け、現在、既に520人が利用。大雄会とサービスの開発会社は8日、記者会見を開き、登録者を「この1年間で5000人に増やしたい」と話し、「医療に関する情報提供の在り方を変えたい」と意気込みを語った。(高本容平)

 サービスは、医療情報処理会社「メディカル・データ・ビジョン」(東京)が開発。検査で撮影したコンピューター断層撮影(CT)やエックス線などの画像が提供の対象で、法人によると、医療機関での導入は東海地方で初めてという。

 旅先や災害時に初めて訪れる医療機関に対し、画像などの情報を見せることで、円滑な診療が期待できるほか、家族や友人に病状を説明しやすくなるメリットがある。画像以外にも、症状や診察内容、検査結果が見られるほか、処方された薬の効能も確認できる。血圧や脈拍、体温を自分で入力でき、1週間の平均値を出すことも可能だ。

 患者の利用は無料で、大雄会が経営する市内3カ所の医療機関で4月27日に運用を始めた。利用には同意書への記入が必要となる。総合大雄会病院(一宮市桜1)には専用の窓口が設けられ、担当者の説明を受けながら登録ができる。

 登録にあたっては、個人専用のIDとパスワードを交付。厚生労働省など国が定めた電子医療情報を扱う際の安全管理などのガイドラインに従って運用する。

 携帯電話が「iPhone(アイフォーン)」の場合は、アプリをダウンロードして利用。そのほかの携帯電話やパソコンからは、専用のインターネットサイトにアクセスすれば閲覧できる。

 記者会見で、大雄会の伊藤伸一理事長は「医師との信頼関係をより確かなものにし、地域の方々へ、良質で適切な医療情報を提供していきたい」と強調。メディカル・データ・ビジョンの浅見修二専務は「患者の利便性を高め、医療の新しい在り方を未来に切り開きたい」と語った