ニュース
トップ

【宮崎県】

子ども食堂開設後押し 市が手順マニュアル

宮崎日日新聞 2019年5月10日(金)
宮崎市が作成した「子ども食堂開設・運営マニュアル」を手にするコーディネーターの黒木淳子さん
宮崎市が作成した「子ども食堂開設・運営マニュアル」を手にするコーディネーターの黒木淳子さん

 大勢で交流しながら食事を楽しむ「子ども食堂」の開設や運営に役立ててもらおうと、宮崎市は独自のマニュアルを作成した。子どもだけでなく、多世代が集う新しい地域コミュニティーの場として市内で取り組みが広がる一方、衛生管理や組織づくりの難しさなどの課題も浮上しており、市は「開設したい人を後押しし、実際に運営している人の悩み解決にもつなげたい」としている。
 同市では昨年度から、市内の団体に委託して「市子ども食堂ネットワーク応援事業」を実施。全国的にも珍しい専任のコーディネーターを配置するなどして普及や運営支援に取り組んでおり、マニュアル作成はこの一環。
 コーディネーターの黒木淳子さん(43)が中心となり、全国の先進地を視察したり、運営者から課題を聞き取ったりして作成した。組織づくりから資金管理の方法、場所の確保やチラシ製作など順を追って解説。「特に重要」(黒木さん)という衛生管理面は、市保健所の協力も得て食中毒予防などの注意点をまとめた。また、子ども食堂が災害時に支援物資集積や炊き出しの拠点となる可能性にも触れている。
 市によると、市内の子ども食堂は現在13カ所あり、運営主体は個人や社会福祉法人などさまざま。行政への届け出の必要はなく自由に開設、運営できる半面、資金や人員面で運営が行き詰まるケースもあり、安定的な運営のための指針が必要だった。
 黒木さんは「子どもや地域住民の居場所なので、安全で永続的に運営できることが何よりも大切。ぜひ参考にしてほしい」と話している。マニュアルは市ホームページで公開している。問い合わせは黒木さん(電話)080(4699)6788。