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【愛知県】

広がれ音読ボランティアの輪 岡崎の図書館で基礎講座

中日新聞 2019年5月14日(火)
目の不自由な人の読書環境を語る野田さん=岡崎市康生通西4の中央図書館で
目の不自由な人の読書環境を語る野田さん=岡崎市康生通西4の中央図書館で

 目が不自由で文字を読みづらい人の代わりとなって本を音読するボランティアを育てる講座が13日、愛知県岡崎市康生通西4の中央図書館で始まった。参加者らは3カ月にわたって全6回の講座で対面朗読の基礎を学ぶ。(鎌田旭昇)

 初回のこの日、市内の男女20人が参加。名古屋盲人情報文化センター(名古屋市港区)の野田裕貴さん(43)が講師を務め、目の不自由な人らの読書環境を語った。中でも点字で読書ができるのは1割ほどで、大半の人が耳で聞いて本の内容を理解するという。「読書する主体は聞き手(障がい者)なので、言葉のアクセントの場所を知ることや、滑舌を良くするなど伝わりやすい読み方の練習を」とアドバイスした。

 中央図書館では、2008年から対面朗読室を設置している。利用者が近年増えており、昨年度は前年度から20件増え、61件の利用があった。図書館の天野幸枝さん(46)は「なるべく利用者の要望に応えられる態勢を整えなければならない。講座などを通してボランティアの数も増やしたい」と話した。

 岡崎市井田町の主婦豊田猶子さん(68)は「朗読ボランティアをすることによって、知らない分野の本と出合え、音読で自分の脳トレになる。さらに普段本を読めない人の役に立てるのは一石三鳥!」と講座に参加。野田さんの講座を聞いて「相手が見えないことを想像して、書いてあることを伝えなければならないのは難しそう」と話した。