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【大分県】

ソーシャルフットボール普及へ支援の輪 中津市でフェスタ

大分合同新聞 2019年5月15日(水)
精神障害の有無にかかわらずサッカーを通じて交流。選手のほか、家族や支援者らも多く集まった=中津市三光の市三光総合運動公園
精神障害の有無にかかわらずサッカーを通じて交流。選手のほか、家族や支援者らも多く集まった=中津市三光の市三光総合運動公園

 精神疾患や障害がある人が楽しむフットサル「ソーシャルフットボール(SF)」。中津市内で競技の普及、症状への理解や支援の輪が少しずつ広がっている。大型連休中には「第1回大分県ノマリ(ノーマライゼーションの略)フットボールフェスタ」が市三光総合運動公園多目的広場であり、障害者と健常者が交流を深めた。
 情緒不安定などさまざまな症状を持つ精神障害者にとって、スポーツはリハビリに適しているという。自立支援として、市内では「寺町クリニック」(太田喜久子院長)がデイケアのプログラムとして昨年導入。参加するメンバーら有志が昨秋に「寺町ユナイテッド」を結成した。
 フェスタは「ノーマライゼーション」の理念を掲げて、寺町クリニックが企画した。大分と福岡両県の8チームが参加。そのうち三つが障害者のチーム。幼児から60代までの約80人がチームごとにそろいのユニホームやベストを身に着けて、汗を流した。ユナイテッドの軸丸司朗キャプテンは「いろんなチームに胸を借りることができ、楽しかった。課題も見つかった」と喜んだ。
 クリニックの職員でフェスタ実行委事務局の古江聡忠さん(64)は「精神障害やSFへの理解はまだ低い。フェスタは年2回予定しており、親睦を深めていきたい。これからもどんどん参加してほしい」と話している。

<メモ>
 「日本ソーシャルフットボール協会」(JSFA)によると、SFに取り組むチームは現在約160。県内では寺町ユナイテッドが唯一登録しているという。ノーマライゼーションは、障害者や高齢者など社会的弱者を過保護・隔離するのではなく、当たり前のように地域で支え合う社会を目指して取り組むこと。