ニュース
トップ

【愛知県】

名古屋市、低出生体重児支援の冊子作成 経験者のメッセージも掲載

中日新聞 2019年5月15日(水)
1500グラム未満の赤ちゃんを対象にした冊子=市役所で
1500グラム未満の赤ちゃんを対象にした冊子=市役所で

 早産などで小さく生まれた赤ちゃんと保護者を支援するため、名古屋市は冊子「なごやリトルベビーハンドブック」を作った。対象は1500グラム未満の赤ちゃん。母子健康手帳だけでは記載しきれない成長の足跡を記録するページを設けた。医療的なフォローが必要だったり、成長がゆっくりだったりして不安や孤立感を抱える保護者に安心してもらおうと、経験者のメッセージも数多く掲載した。
 低出生体重児は2500グラム未満の子。このうち、1000グラム以上、1500グラム未満は「極(ごく)低出生体重児」、1000グラム未満は「超低出生体重児」とされる。2016年に名古屋市で生まれた赤ちゃんのうち、1500グラム未満の子は約200人いて、全体の1%ほどだった。
 母子健康手帳では体重を記録する欄が1000グラムから始まっている、また、成長を記録するページでは、例えば1カ月ごろの記録として「手足をよく動かしますか」「お乳をよく飲みますか」の質問に「はい」か「いいえ」で答える欄がある。
 低出生体重児では体重を記録できなかったり、設問への答えが「いいえ」ばかりになることも多い。1000グラム未満の双子の女の子を出産し、冊子の作成にも協力した中村区の古池麻衣さん(33)は「成長がゆっくりなので、普通の子と比べてしまうと不安になる」と指摘する。
 冊子では「抱っこすると泣きやむ」「おもちゃを他方の手に持ち替える」などの反応があった日を記載できたり、月齢ごとに赤ちゃんの様子を記載できたりするように工夫した。
 孤立感を解消するため、低出生体重児の育児を経験した母親からの「小さな一歩ずつを喜ぶ幸せを味わって」「自分のペースが大事」といったメッセージも掲載。自身の経験を寄せた古池さんは「それぞれの子の成長のスピードがある。自分の子のペースを見守ってもらいたい」と話した。
 冊子は母子手帳と同じB6サイズで28ページ。市の担当者は「冊子を読むことで、1人じゃないと感じてもらえるような内容にした。不安になった時に読んでもらいたい」と話した。(中山梓)