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【岡山県】

親子の居場所づくり支援 倉敷のNPO活動10年

山陽新聞 2019年5月16日(木)
「プチぱれっと」で保育士と遊ぶ子どもたち
「プチぱれっと」で保育士と遊ぶ子どもたち

 子育て支援などに取り組む一般社団法人「チカク」(倉敷市茶屋町)が、活動開始から今年で10年を迎えた。2008年12月に閉園した倉敷チボリ公園の元社員を中心に「“近く”でチボリ精神の“核”を残したい」との思いで設立。幼児の預かりや講座などを通じて親子の居場所づくりをサポートしている。

 公園の元従業員の赤木美子さんが代表となり、元社員ら約10人と09年1月からカルチャー教室の運営を主に活動をスタート。11年からは子育て支援を柱とし、2〜4歳児を預かり、幼稚園に近い環境を提供して子どもたちの仲間づくりのサポートや母親の負担軽減を図る事業「プチぱれっと」を始めた。

 12年には親子の集いの場「ちゃやっこひろば・チカク」(同市茶屋町)を開設。保護者同士や保育士らスタッフとの交流を図るほか、育児講座や相談にも応じ、読み聞かせなども行う。年間延べ約5千人が利用し、子育て支援スペースとして定着している。赤木さんは「多様な子育てニーズに対応できる場を目指した」と話す。

 ほかにも、幼児の防災教育やチボリで人気を集めていたミュージカル「ハンスの冒険」の復活上演を行うなど多様な活動を展開。18年には保育士や助産師らが0歳児の発達や母親の不安解消を図るなど親子をサポートする「ママぱれっと」も始め、年間30日で延べ1027人が利用した。

 「大切にしてきたのは、外からのアイデアを受け入れる姿勢。ニーズに応えようと最善を尽くしてきた」と赤木さん。「誰でも『いらっしゃい』と受け入れるのはチボリと同じ。今後もこれまでの取り組みを丁寧に広げていきたい」と意欲を見せる。