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【鹿児島県】

子ども食堂と弁護士タッグ 法律無料相談でも支援へ 鹿児島県内

南日本新聞 2019年5月17日(金)
子ども食堂利用者の法律相談に関する協定を結ぶ関係者=鹿児島市
子ども食堂利用者の法律相談に関する協定を結ぶ関係者=鹿児島市

 鹿児島県内の「子ども食堂」の運営者らでつくる団体「かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク」と、弁護士法人グレイス(鹿児島市)は16日、法律無料相談などに関する協定を締結した。子どもの貧困問題に対し、食事だけでなく、法律面でも支援する動きが出てきた。ネットワークによると、団体初の取り組みで、全国でも珍しいという。
 ネットワークには現在、県内の47食堂が加盟する。子ども食堂は、地域住民の居場所づくりとしての側面もあり、県内では対象者を子どもに絞らずに広く参加を呼び掛けているケースが多い。

 一方で、利用者から深刻な経済問題や家庭問題の相談も寄せられるようになり、専門家の助言を求める声が上がっていた。グレイスの社会保険労務士、丸山信一さん(63)が、子ども食堂を支援する鹿児島南洲ライオンズクラブの会長を務めていたことが縁で、締結につながった。

 16日は鹿児島市で調印式があった。当面、運営者が食堂利用者に弁護士を紹介する形を取る。利用者は無償(1回30分以内)で相談でき、運営者は公的書類作りのアドバイスを受けることができる。

 ネットワーク相談役の齋藤美保子さん(65)=鹿児島大学水産学部研究員=は「子どもの貧困問題は、一つの組織では解決が難しく、専門家が入ることは心強い」。グレイスの古手川隆訓代表弁護士(44)は「子どもにどうしたら手を差し伸べられるか一緒に考えていきたい」と話した。