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【神奈川県】

認知症、多角的に紹介 葉山町が全国広報コンクール1席

神奈川新聞 2019年5月17日(金)
1席に選ばれた2018年12月号を手にする宮崎さん(右)と碇野さん=葉山町役場
1席に選ばれた2018年12月号を手にする宮崎さん(右)と碇野さん=葉山町役場

 全国の自治体が発行する広報紙やウェブサイトなどから優れたものを表彰する、2019年の「全国広報コンクール」で、葉山町の広報紙が特選に次ぐ入選1席に選ばれた。また、デジタル化した広報用などの写真を公開する逗子市のウェブサイト「逗子フォト」が広報企画部門で初めて入選した。
 県内町村の広報紙で初めて1席に選ばれたのは、「広報葉山」の18年12月号。町政策課の、宮崎愛子さん(30)と碇野陽基さん(29)が担当し、「地域で安心して過ごせると感じてもらえたら」と、誰もが罹患(りかん)する可能性のある「認知症」を取り上げた。
 町内に住む患者や支援者ら11人をインタビューし、新たにランニングを始めるなど発症後の暮らしぶりを紹介。また専門家が教える認知症の基礎知識や、当事者がリハビリも兼ねて有償でガーデンづくりに励む団体の活動なども掲載した。
 自身の祖母も認知症という宮崎さんは「自分らしく過ごす当事者や地域の支えなどを通して、『認知症になっても、笑って明るく過ごせる』と伝えたかった」と説明した。
 一方、逗子市は17年11月、ホームページ上に「逗子フォト」を開設。まちの風景など広報用に撮影し、倉庫に保管していた7千枚以上の写真を選び、写真をスキャンしてデータベース化。現在、1500枚程度を公開している。
 昨夏には、戦中戦後のまちの姿を伝えるため、職員が地域を回り、主に太平洋戦争期や昭和20年代に撮影された写真33枚を新たに加えた。
 公開した写真は地域の世代間交流に貢献しているという。当初から携わる市企画課の稲井麻美さん(40)は「写真を一緒に見た親子が会話に花を咲かせたり、お年寄りが昔話を聞かせてくれたりしている」と喜ぶ。受賞を機に、「今後も市内外の人に、まちの歴史や魅力を知ってもらえたら」と期待している。