ニュース
トップ

【山梨県】

在宅医療の悩み、気軽に相談を

山梨日日新聞 2019年5月21日(火)
在宅医療に関する相談に応じる介護支援専門員(左)=甲府・県医師会館
在宅医療に関する相談に応じる介護支援専門員(左)=甲府・県医師会館

 山梨県医師会(今井立史会長)と県介護支援専門員協会(鷲見よしみ会長)は、甲府市徳行5丁目の県医師会館に在宅医療の総合相談窓口を設けている。開設した昨年度は、周知不足もあり利用は低調だったが、高齢化に伴い在宅医療の需要は高まるとみられており、在宅療養に伴う医療介護の制度や県内の提供体制、状況に応じたサービスなどの相談について、窓口の活用を呼び掛けている。

 窓口の開設は、県医師会と同協会が昨年度から進めている在宅医療介護支援体制強化事業の一環で、昨年10月から運営。週2回、介護支援専門員(ケアマネジャー)が相談に対応しているが、今年3月末までの利用は3件と低調だった。利用者からは「在宅医療を行っている医師を紹介してほしい」「離れて暮らす家族の介護をどうしたらいいか」などの声が寄せられたという。

退院後の療養
 本年度は火、金曜日の午前10時〜午後3時に設け、ケアマネジャーが相談に対応。総合的に情報提供や助言を行い、今後は月1回は医師も対応する予定。鷲見会長によると、特に入院前にケアマネジャーとのつながりがなかった場合、退院後の療養についての相談機関やサービス内容が分からず戸惑うケースが多いという。
 最近は、運転免許を持っていないため通院が困難になるなど「今の制度ではカバーできない在宅医療の需要が出てきている」(鷲見会長)。本年度は、相談を通じて患者のニーズを把握するとともに、医療や介護に関わる多職種で事例検討する場も設け、地域の実情に合った在宅医療の支援体制も検討していく。

多職種と連携
 また、同事業では今年1〜2月に、ケアマネジャー27人がグループに分かれ、医師の訪問診療に同行するなどして双方の業務内容や方針に理解を深める研修も実施した。研修は3年計画で、来年度までケアマネジャーが30人ずつ参加して行う。
 鷲見会長は「在宅医療を考えている人は、窓口を活用して気軽に相談してほしい。多職種と連携して、多様なニーズに応える山梨流の在宅医療を考えていきたい」と話している。同協会では電話相談(月−金曜日)にも応じている。