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【高知県】

ガス機器店開催の講話、高齢者ら交流の場に 高知市で7年79回

高知新聞 2019年5月23日(木)
80回近く続く「高橋商事」のイベント。5月は講談師の話を楽しんだ(高知市三園町)
80回近く続く「高橋商事」のイベント。5月は講談師の話を楽しんだ(高知市三園町)

 高知市三園町のガス機器販売会社「高橋商事」で毎月1回、さまざまなゲストを招いて開く講話イベントが、地域で好評を博している。地元のお店が閉まったり、独り暮らしの高齢者が増えたりする中、住民が交流を深められる場をつくろうとスタートしたのが2013年。7年余りで79回を重ね、集いの場として定着している。

 1962年創業の同社。講話イベントは2代目の高橋恒夫さん(70)が始めた。「地域の酒屋や写真店が閉まり、にぎわいが減っている。みんなが集い、わいわいがやがやする場をつくりたかった」と振り返る。

 イベントは毎月第3土曜日に開き、会場はお店。毎回、高橋さんが縁のあるゲストを招いてきた。県まぐろ船主組合の元職員が漁業の歴史や現状を話したり、醸造の研究者がワインの楽しみ方を解説したり。土佐民話の第一人者、市原麟一郎さんが紙芝居を披露したこともある。

 当初、参加者は店の顧客が中心だったが、口コミで存在を知った人も集まるように。スペースに限りがあるため、最近は参加を希望する30〜40人を招いているという。

 今月18日に開かれたイベントでは南国市在住の講談師、小浜亭馬楽さん(57)が土佐の民話などを紹介。高知市愛宕町に毎夜現れる女の幽霊が、亡き子を思って駄菓子を買いに来る話などを軽妙な語り口で披露した。

 毎回参加している地元の民生委員、矢野信子さん(75)は「百歳体操などのイベントの参加はほとんど女性だけど、ここは男性もたくさん参加しているのがいい。講演も楽しみだし、地域外の人と話もできる。これからも続けてもらいたい」。

 高橋さんも「始めた当時は商売目的もあったが、最近は参加者の幅も広がってきた。地域に役立つイベントとして今後も続けていきたい」と話している。(海路佳孝)