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【宮崎県】

支援学校生 自立後押し 宮崎市のNPO法人 講座スタート

宮崎日日新聞 2019年5月28日(火)
特別支援学校の生徒向けの自立を応援する講座の準備を進める新坂さん(左)と森さん=宮崎市・NPO法人「YAH!DOみやざき」の事務所
特別支援学校の生徒向けの自立を応援する講座の準備を進める新坂さん(左)と森さん=宮崎市・NPO法人「YAH!DOみやざき」の事務所

 宮崎市のNPO法人「YAH!DOみやざき」は本年度から、特別支援学校の中学部、高等部の生徒向けに卒業後の自立した生活を後押しする講座を始める。自立に必要な考え方などを学ぶ内容で、本年度は25日の第1回を皮切りに来年2月まで計4回実施。企画・運営の中心となるのは同法人メンバーで肢体不自由がある森愛実(めぐみ)さん(28)=宮崎市中西町=と、新坂真子さん(21)=同市佐土原町。2人は「将来の選択肢を広げるきっかけづくりをしたい」と意欲を見せている。
 同法人は設立翌年の2003年から、社会に出た後に1人暮らしを希望する障害者を対象とした自立訓練を実施。もっと早い時期から地域での自立について学んでもらおうと、講座を企画した。
 森さんと新坂さんは今年3月から週に4日ほど、同法人の事務所に通って準備を進めてきた。講座内容の企画やスケジュール調整、チラシの作製、特別支援学校への参加呼び掛けなどを行ってきた。
 同法人で障害者への理解を深める活動をしながら、1人暮らしを目指す2人。日頃から「特別支援学校では自立生活について学ぶ機会が少ない」「『卒業後の障害者は施設か親元かで暮らす』と思われがち」などと感じているという。
 自立を支えるヘルパーが見つからないなどの壁を感じつつも、「1人暮らしを目指すようになってから、『障害があっても可能性を諦めなくていい』と意識が変わった。講座で後輩たちに伝えたい」と語る。
 講座は当事者同士で悩みなどを語り合う「ピアカウンセリング」、24時間ヘルパーを利用しながら自立生活を送る県外の重度肢体不自由者による講演、参加者同士でのレクリエーション企画など内容が充実。2人で考えた講座のタイトルは「自分未来を切り開こう!!」。全ての講座で司会進行も担当する。
 同法人の山之内俊夫副理事長は「生徒たちに年齢が近い2人が企画することで、自立へのイメージが湧きやすくなる。本人や家族、学校関係者が地域で暮らす選択肢について考える場になれば」と話している。
  同法人は8月10日の第2回以降の参加生徒や、運営を手伝う学生ボランティアを募集している。問い合わせは同法人(電話)0985(31)4800。