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【愛媛県】

乳児用液体ミルク 有事に備え、まず慣れて 松山赤十字病院の上田医師が講演

愛媛新聞 2019年5月30日(木)
乳児用液体ミルクについて話す上田晃三医師=松山市文京町
乳児用液体ミルクについて話す上田晃三医師=松山市文京町

 乳児用液体ミルクの国内販売が解禁され、愛媛県内でも店頭に並び始めた。災害時の支援物資としても注目を集めている。液体ミルクをテーマにした講演が今月上旬、松山市文京町の松山赤十字病院であり、小児科副部長の上田晃三医師が「日常で試しておくことが大事。慣れてないと災害時に使えない」と語った。
 液体ミルクの販売は、2018年8月の省令改正に伴って解禁され、国内2社が販売を開始。江崎グリコが東日本大震災から8年となる今年3月11日、明治が同4月にそれぞれ発売した。これまで国内製造、販売がなかった理由を、昭和26(1951)年の厚生省令で乳幼児用ミルクが、粉末状の「調製粉乳」と定義され、この省令が壁となったと解説した。
 液体ミルクのメリットについて「常温で使用でき、哺乳瓶に移し替えて授乳するだけでいい」と手軽さを挙げる。粉ミルクはお湯で溶くのに時間がかかる。外出時に荷物がかさばらない利点もある。「カップフィーディング」という授乳法も紹介。赤ちゃんの唇にミルクが入ったカップの縁を触れさせ、液面すれすれの状態で飲ませる。「こういう方法を知っていると哺乳瓶がない場合でも役立つ」
 「母乳、粉ミルクに加えて、液体ミルクを授乳の選択肢に」と呼び掛ける。家に一定量を確保し週1回使うなどして慣れておく。有事に戸惑わなくて済むよう、日ごろから上手に使用することを勧めている。