ニュース
トップ

【島根県】

点字歌詞カード作製 視覚障害者と歌で交流 益田・明誠高 吹奏楽部

山陰中央新報 2019年6月26日(水)
演奏や歌に手話も交えたステージを披露する部員たち
演奏や歌に手話も交えたステージを披露する部員たち

 益田市三宅町の明誠高校の吹奏楽部(河上爽(さやか)部長、14人)がこのほど、同市須子町の市人権センターであった県視覚障害者福祉大会のアトラクションに出演し、懐メロや童謡・唱歌を演奏した。視覚障害のある参加者たちに演奏に合わせて歌ってもらおうと、点字の歌詞カードを作ったほか、手話も交え、参加者との触れ合いを深めた。

 大会は、県視覚障害者福祉協会などが視覚障害への理解を促進し、会員相互の親睦を図る目的で毎年開催。県内の視覚障害者や家族、ボランティアら約120人が参加した。

 部員たちは、県西部視聴覚障害者情報センター(浜田市)のスタッフの指導を受け、点訳プリンターを使って事前に歌詞カードを作成。参加者は演奏に合わせ、机上の歌詞カードをなぞりながら「学生時代」「高校三年生」などを歌った。アンコールの「ふるさと」では、部員がステージ上で手話も披露した。

 部員が客席に降りて参加者と交流する場面もあり、「楽器に触ってみませんか」と声を掛けると、参加者は実際にクラリネットやトランペットに触れたり、間近で音を聞いたりして楽しんだ。

 益田視覚障害者福祉協会の安部利一会長(80)は「演奏も良かったし、何より参加者が生徒と会話したり、楽器に触れたりして楽しんでいた」と笑顔。明誠高福祉科3年の河上部長(17)は「歌詞カードは5月中旬から作成した。目の不自由な人に自分たちの演奏を届けようと頑張った」と充実感を漂わせた。