ニュース
トップ

【栃木県】

高齢者見守り 手探り続く支え合い 栃木 小山市 自治会独自の手引作成も

下野新聞 2019年7月12日(金)
小山東ニュータウン自治会が作成した「見守り活動の手引」と支え合い活動の案内
小山東ニュータウン自治会が作成した「見守り活動の手引」と支え合い活動の案内

 【小山】高齢化を背景に、地域住民同士の見守り・支え合い活動は今後増えることが予想される。プライバシーの問題もあり、どこまで支えるべきか、実際に取り組む自治会では手探りが続く。
 中久喜の小山東ニュータウン自治会は約800世帯が加入する。昭和末期から平成初期にかけて分譲された住宅地で、60〜70代の団塊世代が多い。
 「高齢者見守り訪問事業」を始めたのは2011年。「子どもたちは独立し、ゆくゆくは高齢者ばかりの限界集落になってしまう」との危機感があったと、当時自治会長だった田中国利(たなかくにとし)さん(77)は振り返る。
 自治会が指定した「あんしんサポーター」が外から見守る。新聞がたまっていたり、洗濯物が干しっぱなしになっていたりしたら民生委員などに連絡する。
 家の中で亡くなっていた人もいるが、倒れているところを発見され一命を取り留めた人もいたという。
 一方で「監視されているように感じるのでやめてほしい」と取りやめになったり、逆に車で送迎などを頼まれサポーターの負担が増したりしたケースもあった。こうした教訓を基に昨年は見守りのルールをまとめた手引も作成した。
 大きな壁は「個人情報」だ。自治会は各世帯の家族構成や年齢までは把握していないため、市に依頼して見守りを必要とする人を募ってもらった。
 今年5月からは一歩踏み込み「支え合い活動」を始めた。当面は病気やけがで動けない人のごみ出しを助ける。希望を受け付ける専用の携帯電話を自治会として購入し、番号を書いた案内を全戸配布した。後藤彰(ごとうあきら)会長(68)は「プライバシー意識の高い世代でもあり、どれだけ助けが必要かという問題もある。活動の効果が分かるのはこれからです」と話している。