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【高知県】

外出困難児を訪問支援 生活能力向上へ 高知市の重症児デイ「いっぽ」

高知新聞 2019年7月16日(火)
絵本や遊具を持って出掛ける重症児デイ「いっぽ」のスタッフ(高知市朝倉南町)
絵本や遊具を持って出掛ける重症児デイ「いっぽ」のスタッフ(高知市朝倉南町)

 高知市朝倉南町の重症児デイサービス施設「いっぽ」(山崎理恵代表)は7月から、外出困難な重度の医療的ケア児宅の訪問支援サービスを始めた。県内では初の取り組み。
 人工呼吸器の発達や医療態勢の拡充により、自宅で暮らせる重症児が増えている。ただ、外出には酸素ボンベや呼吸心拍モニターも必要なため、ほぼ自宅にこもりきり。発達機会に恵まれず、親も看護・介護で疲弊している現実がある。
 このため、国は昨年度、「居宅訪問型児童発達支援」制度を新設した。看護師や保育士らが自宅を訪ね、音楽や遊具、絵本の読み聞かせで生活能力をアップ。孤立を防ぎ、徐々に通所施設の利用へつなげ、生活の幅を広げる狙いがある。
 「いっぽ」が取り組むきっかけは、同施設の利用児童が体調不良で通所できなくなったこと。これを機に、他の外出困難児家庭の支援にも乗り出すが、スタッフ態勢もあり、当面の利用枠は2人程度としている。
 「いっぽ」は、全盲で重度心身障害の山崎音十愛(おとめ)さん(県立盲学校中学部3年)の母が2年前に開設。現在、医療的ケア児16人を含む21人が利用している。今年1月からは「保育所等訪問支援事業」も手掛けるなど、事業所外での発達支援にも力を入れている。(掛水雅彦)