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【大分県】

山香町「立石楽」を若い世代へ 小学生、卒業生らが応援隊に

大分合同新聞 2019年9月5日(木)
子どもたちにわらじの作り方を教える老人クラブのメンバーら=杵築市山香町立石の同地区公民館
子どもたちにわらじの作り方を教える老人クラブのメンバーら=杵築市山香町立石の同地区公民館

 杵築市山香町の「立石楽(がく)継承活動応援隊」は、衣装の着付けや用具の作製など楽を支える技術の伝承を進めている。高齢者が講師となり、舞い手となる小、中、高校生に教室を開催。若い世代が長く楽を伝えられる体制をつくり、世代間の交流も深めようとしている。
 立石楽(県指定無形民俗文化財)は同町立石地区に400年以上伝わるとされる。立石小が学校活動の一環で受け継いできたが、2017年春に児童減少と指導者の高齢化で取り組みが困難に。このため、住民らは楽の存続を図るため、今年2月に応援隊を結成した。同小の在校生や卒業生らで構成し、舞い手となる「楽打ち部」、衣装製作や用具の運搬に協力する「支援部」の2部門がある。
 応援隊によると、これまでわらじは地区の老人クラブが編み、衣装の着付けは住民が手伝っていた。しかし、高齢化で関われる人が減っていることから、楽打ち部独自にできるようにしようと、技術を習う活動を企画したという。
 8月25日、同地区公民館で初めての教室があり、老人クラブの約20人と楽打ち部の10人が参加。このうち、わらじ作りは地元で名人とされる宮野正光さん(83)らがビニールひもを使って指導した。
 芋岡佑陸(ゆうり)さん(13)=山香中1年=は「途中でひもを接ぐところが難しかったが、だいたいできるようになった。楽も今までより良いものができるよう練習を頑張りたい」と意気込んだ。
 応援隊は今後も随時、教室を開く計画。応援隊会長の二宮孝人さん(45)=立石、自営業=は「高齢者と若い世代が触れ合う機会にもなる。若い世代が立石楽を受け継ぐことで地域に愛着を持ってもらい、古里を離れても帰ってくるきっかけになれば」と期待した。