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【埼玉県】

「地域の総力」子どもサロン 昼食が自慢、勉強も

埼玉新聞 2019年9月6日(金)
「おいしいよ」と、笑顔の子どもたち=8月29日、川口市立朝日東公民館
「おいしいよ」と、笑顔の子どもたち=8月29日、川口市立朝日東公民館

 川口市の東端にある市立朝日東小学校(熊谷茂樹校長、児童数308人)では、夏休みは隣の市立朝日東公民館が「学校」になった。5日間、子どもたちは算数や国語を教えてもらい、昼ご飯をおなかいっぱい食べた。やってきた子どもたちは「来てよかった。楽しかった」と喜んだ。学校とは朝日東地区社会福祉協議会(平柳清会長)が主催する「夏休み子どもサロン」のことで今年で3年目になる。

 先月29日の昼ごろ、サロン最終日。東小体育館で行ったスイカ割りなどのレクリエーションが終わり、子どもたちが公民館に駆け戻ってきた。

 「今年のサロンはどうだった?」。4年生の子どもたちに聞いた。丹野結花さんは「ここに来てよかったと思う」、沢口莉央さんも「宿題もできた」、矢作佳己君は「いっぱい教えてもらった」、高橋健志君は「友達もできた」、高橋惇君は「チームでいろんなことができた」とそれぞれ満足そうに話す。

 子どもたちは118人。1・3・5年生と2・4・6年生の2グループに分かれ、それぞれ5日間のサロンに通った。受け入れる側にとっては10日間だ。

 同小学校応援団と、同公民館で活動する「男の料理クラブ・男塾」が共催。学習面で49人。料理は15人がボランティアで支えた。「料理長」は朝日東地区連合町会長で男塾の副塾頭の吉川光男さん(66)。

 主力は高齢者たちだが、地元の若い人も参加した。日本工業大学4年生の海宝優志さん(21)はロボット工学を学び、来春、市内企業に就職するが「子どもたちはかわいいです」。

 夏休み前に学校で参加希望者を募集。食べたい料理の注文も受けた。かつ丼、かつカレー、もりそば、もりうどん、みそ汁など。そばは、自宅でそば手打ち教室を開く元鋳物木型工場主の星隆夫さん(78)が自ら打つ。子ども相手でも「手は抜かない」主義だ。

 ここで「学長」と呼ばれる片貝勝さん(67)。7年前は朝日東小学校の校長。「どれも半端な料理ではない。おかわりの多い一番人気がなんとみそ汁なんですよ。学習支援も料理も、このサロンは地域の総力を挙げているんです」と、話す。