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【高知県】

不登校の子ら居場所に NPO 高知市にフリースペース

高知新聞 2019年9月9日(月)
不登校の子どもらが自由に過ごす居場所「フリースペース『ウィン』」。写真の子どもたちは学習塾の生徒(高知市桟橋通3丁目)
不登校の子どもらが自由に過ごす居場所「フリースペース『ウィン』」。写真の子どもたちは学習塾の生徒(高知市桟橋通3丁目)

「交流し目標につなげて」
 不登校や引きこもり、夜に自宅に一人でいる子どもたちが自由に過ごせる居場所「フリースペース『ウィン』」が高知市桟橋通3丁目にオープンした。土日祝日を除く午後2〜10時で、利用料は1カ月1万円(税別)。運営するNPOの代表は「目的なく来ていい居場所をつくりたかった。本を読んだり、スタッフと話したり自由に過ごしてほしい。ここでの交流が将来の目標につながれば」と話している。
 NPOこうちサポートネット「ウィン」が運営。同じ場所でフリースクールも開き、不登校の子どもの自宅を訪問して遊んだり、一緒に外出したりする事業も行っている。
 代表の山波嘉律雄(かずお)さん(40)はこうした活動を通し、「スタッフと子どもが1対1で関わる事業では『○○大学に行きたい』というような目標を持つまでに至りにくい。同世代の人と関わって刺激を受けるような、次のステージがあればいいなと思っていた」と話す。
 同じ建物で山波さんが経営する学習塾の空き教室を活用。塾の生徒や地域住民も壁塗りなどを手伝って子どもたちの居場所にリフォームした。本や楽器、ゲーム機も用意し「ついつい来たくなる、安心して過ごせる居場所」を目指した。
 企画と改築を担ったスタッフの渋谷泰広さん(33)は「“夜の児童館”としても利用できる。不登校の子どもだけでなく、仕事などで夜に保護者が家にいない子も使ってほしい」と話す。
 利用料金は、常駐するスタッフの人件費や電気代などの運営費がかかり、利用者数も想定しづらいため1カ月1万円に設定しているが、利用者が集まれば値段を下げることも検討するという。
 無料体験も可能。問い合わせは「ウィン」(088・833・1137)へ。(今川彩香)