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【神奈川県】

認知症行方不明者、IT活用で早期発見へ 藤沢で社会実験

神奈川新聞 2019年9月10日(火)
認知症役の人に声掛けを試みる参加者 =藤沢市
認知症役の人に声掛けを試みる参加者 =藤沢市

 ITを活用し認知症の行方不明者を早期に発見する社会実験「見守りチャレンジ」が31日、藤沢市辻堂新町の商業施設「湘南モールフィル」で行われた。近隣住民ら約50人が参加し、さまざまなコミュニケーションによる安全確保策を共有した。
 メルシャン藤沢工場、社会福祉法人いきいき福祉会(ラポールグループ)などで構成する実行委員会の主催。
 行方不明者役への声掛け訓練は、2入一組で対応する初級から1人で臨む難関まで3段階で実施。「なるべく前方から声を掛ける」「大きな声で話し掛けない」といった基本的事項を念頭に、参加者は「何をお捜しですか」などと話し掛けた。試行錯誤を重ね、対話力が向上していった。
 捜索訓練では、行方不明者役がスマートフォン搭載の近距離無線通信「ブルートゥース」を活用した「見守りタグ」を着け、複数の捜索チームが施設内を巡回。アプリを通じて行方不明者を確認し、スマホから発見情報を投稿した。
 発見場所の位置情報や年齢、性別、服装といった情報を他の捜索チームや施設内に設けられた見守りセンターと共有。同センターから捜索完了の投稿があるまで行方不明者を保護した。
 参加した会社員の鈴木涼さん(19)は「初めての経験だったので、認知症の方が心を開き信頼を得る声掛けが難しかった。今回の経験をいざというときに役立てたい」と話した。