ニュース
トップ

【青森県】

生きがい 持ち続ける 八戸のデイサービス利用者が農作業

東奥日報 2019年9月17日(火)
農園で作業を続ける「二重まる」の利用者ら。青空に恵まれ、笑顔が広がった=南部町埖渡平
農園で作業を続ける「二重まる」の利用者ら。青空に恵まれ、笑顔が広がった=南部町埖渡平

 「くれぐれも無理をしないで」「まだ大丈夫」−。青森県南部町埖渡平「むがし農園」(佐々木貴子園主)に元気な高齢者の声が響いた。

 ダイコン畑で草取り作業に精を出していたのは八戸市尻内町の共生型通所介護(デイサービス)事業所「無添加お弁当 二重まる」の利用者ら。「二重まる」は弁当屋とデイサービスを通じて高齢者や障害者の「共生」を目指す。午前中の「お仕事タイム」では弁当作りや農作業など利用者が労働時間に応じて収入を得る仕組みになっている。

 「高齢者や障害者が仕事と夢を持ち続け、生きがいにつながるよう支援したい」と運営する池田介護研究所代表取締役の池田右文さん。通常のデイサービスは食事や入浴、レクリエーションが中心だが、「二重まる」はさらに仕事や趣味を加え、利用者の自立を促す。

 石橋辰子さん(93)は「農作業は初めての経験だが、外で体を動かすのは気持ちがいい」と楽しそうだ。松倉ミツエさん(87)は「小さい時から畑仕事は慣れている。健康のため、ずっと続けたい」とほほ笑んだ。

 青空の下、農園で黙々と作業を続けた利用者は事業所に戻って昼食を取り、食器の後片付けを手伝った。

 16日は「敬老の日」。今や、人生100年時代ともいわれる。健康で、いつまでも自分らしく生きることは一人一人の願いと言っていい。