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【高知県】

黒潮町缶詰が台風被災地へアレルギー配慮食品送る 千葉など7市町村1700個

高知新聞 2019年10月8日(火)
黒潮町缶詰製作所が届けた7大アレルゲン不使用缶詰(黒潮町の町缶詰製作所)
黒潮町缶詰製作所が届けた7大アレルゲン不使用缶詰(黒潮町の町缶詰製作所)

 幡多郡黒潮町の第三セクター「町缶詰製作所」がこのほど、9月の台風15号で被害を受けた千葉県内や伊豆諸島の式根島など7市町村に、アレルゲン不使用の缶詰1700個を送った。被災地では食べ物に困っているアレルギー体質の人も多く、町には「命を落とすこともあるので本当にありがたかった」との声が届いている。

 同社は、町が防災備蓄食料による新産業をと2014年に設立。「7大アレルゲン不使用」「毎日食べたい」などを意識した缶詰を製造・販売している。

 災害時の食物アレルギーのある人への支援は、16年の熊本地震が最初で約千個を送った。昨年の西日本豪雨の際は、愛媛県栄養士会などを通じて約1700個を提供した。

 今回の台風被害では、9月12〜17日にかけて千葉県南房総市、東金市、東京都新島村式根島など支援を要請された7市町村に送付した。「被災直後は甘いものが食べたくなる」「食物繊維が不足する」など、過去の被災者の声を参考に、「栗と黒糖やわらか寄せ」や食物繊維が多い「野菜のあまから煮シイラ入り」など看板製品5品を選んだ。

 一般食品と混じらないように、現地のボランティアに直接送り、被災者に配ってもらったという。

 東京都健康安全研究センターによる3歳児調査(2014年度)では、食物アレルギーのある子どもは16・7%と99年度(7・1%)の倍以上。被災地からは「一般の非常食で食べられるものが少ないので本当に助かる」などの声が次々届き、黒潮町の友永公生・産業推進室長補佐は「災害時のアレルギー対策は命にかかわるのに認知度が低い。これを機に助け合いの基盤が広がれば」と話している。(西村大典)