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【福岡県】

誰ひとり取り残されないように− 障害者らに防災講演会 大牟田市「日頃から地域交流を」

西日本新聞 2019年10月9日(水)
車いすの人も聞き入った障害者の防災を考える講演会
車いすの人も聞き入った障害者の防災を考える講演会

 障害者の防災について考える講演会がこのほど、福岡県大牟田市で開かれた。「障害者向け」「支援者向け」「福祉避難所職員向け」と3回に分けて催した。災害弱者の防災支援を続けるNPO法人「ゆめ風基金」(大阪市)の事務局長、八幡隆司さんが「誰ひとり取り残されない防災」の在り方を話した。

 2016年に起きた熊本地震被災地の障害者を支援し、大牟田市の障害者の防災、減災につなげようと、障害者や支援者が組織した「つながれプロジェクトおおむた実行委員会」の主催。約3年間に延べ200人超のメンバーが現地入りして支援してきたプロジェクトが、役割を終えて解散するのに合わせて企画した。

 障害者向けの講演会には、身体や視覚障害者など約40人が参加した。

 八幡さんは災害時の要支援者名簿について説明した。対象者の事前同意が得られていないとして自治体が自治会に提供しなかったり、提供されても自治体が活用しないままだったりするケースが多いと紹介。支援の出発点である障害者の把握さえ難しい現状にあることなどを伝えた。障害者の備えとして「日頃から地域の人としっかりつながっていることが最も大切です」と呼び掛けた。