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【愛媛県】

島の保健室、共助の力で 宇和島市が旧九島診療所改修へ

愛媛新聞 2019年10月11日(金)
「島の保健室」として生まれ変わる旧九島診療所
「島の保健室」として生まれ変わる旧九島診療所

【第2の交流拠点 ふるさと納税寄付募る】
 共助の力で災害に強いまちへ―。宇和島市は10月から、旧九島診療所(同市百之浦)を新たなコミュニティースペースとしてリニューアルするために、ふるさと納税で寄付を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を始めた。目標金額は225万円で、12月31日まで。

 市は地域共生社会の実現を目指す国のモデル事業選定を受け、交流拠点整備に着手。旧三間幼稚園(同市三間町元宗)を活用し2017年に開いた地域づくり推進事業所「もみの木」は、西日本豪雨の際に地元の災害支援拠点となり、情報共有や支援物資集積、子どもの一時預かりなど重要な機能を果たした。
 市は「もみの木」をモデルとした拠点づくりを市全体に広げようと計画。第2弾として、架橋による小学校や幼稚園の閉鎖などでコミュニティーの変化が懸念される九島に交流拠点を設置する。
 九島では診療所も16年度末に閉鎖。健康管理に不安を持つ島民も多い点などから、1階部分を「島の保健室」として改修する。20年4月から運用予定で看護師資格を持つケアマネジャーが常駐して健康相談に乗るほか、体操教室などの介護予防普及啓発事業なども行う。また、多目的スペースを確保し、気軽に集まり談笑できる場所にする。
 来年度からの事業始動に向け、地域住民らは2カ月に1回程度ワークショップを実施。4日は地元の地域づくり協議会メンバーと事業委託先の社会福祉法人「正和会」スタッフらが意見を出し合い、「保健室」の使い道などを話し合った。
 同市蛤の主婦平井富子さん(69)は「多世代が気軽に集まって、にぎわいが生まれる場所になれば」と期待。正和会の清水祥平事務局長は「拠点開設を島民の健康増進につなげたい」と話した。
 GCFはふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」から寄付可能。1口1万円で、返礼品として九島産のミカン(3キロ)などを用意している。集まった資金は診療所のバリアフリー化などに充てる。